ずっと買ってから放置していた、羽仁もと子著作集9 家事家計簿編を読んだ。
昔の本なので、家計の参考にと記載されているお給料のサンプルが100円となっていた。言葉も少し馴染みのない言い回しなどもあり理解するのに時間がかかったし、字が小さくて疲れるため、気になったところだけをさらっと読んだ。
さらっと流すように読んだが、印象に残った言葉がいくつかあった。
その一つが
『米の分量に注意すること』
ほとんどのご家庭は、家族の米の適量を把握していないので、多めに炊いてしまう傾向にある。というものだった。
多めに炊いてしまって余ったご飯は、2日後にはもう味が落ちて食べられない。というものだった。
ただ、今は冷凍保存という選択もあるから、多く炊きすぎても多少問題ないのでは?と思ったし、
我が家の生活でも
余れば冷凍すればいいという考えだったから、気づけば冷凍ご飯で冷凍庫の場所をかなり取っているということもたまにある。そんな時は、週末にオムライスやチャーハンなどのご飯メインの昼食で消費していたのだが。
以前まではそれで良かったのかもしれない。
でも、今は米不足、米が高価なこともあって、米だけでお腹を満たすというのは勿体無いように思えた。
物価高になってきて、私が子供の頃、親はどうしてただろうかと振り返ることがよくある。
私の親は、ご飯を冷凍するということを一切していなかった。多めに残る事もあったけど、冷凍ではなく、翌日には食べ切っていた。オムライスやチャーハンのように大量に一気に食べるのではなく、いつも通りの量をおかずを添えて食べていたなぁと。
夫にも子供時代どうだったのか聞いてみた。
そしたら、夫の実家でも冷凍するということは無く、翌日には食べ切っていたというのだ。確かに夫の実家でも、冷凍ご飯が冷凍庫に入っているというのは、みたことない。ご飯が余ったという翌日には、おにぎりとして出てくることがあったが、それだけで空腹を満たすというより、おかずもちゃんとあって、適量のご飯を食べるという感じだった。
そんなことから、我が家でも家族が食べられる米の量を消費しようと思えた。
そこで今は、夫が在宅勤務の時は2合、出社の日はお弁当にご飯を多めに入れるため3合と決めて炊いている。
在宅の時は、夕飯時に少し足らないかも?と思う時もあるのだけど、冷凍の米を一人分温める程度で何とかなっているし、ご飯を少なめにして食べる事もある。
これをし始めてから2ヶ月くらい経ったのだが、以前に比べて米の消費ペースが以前より少なくなったように思う。
物価高になってから、親はどうしてただろうかと考えることが増えた。今よりも物を買わない暮らしだったから。

親の世代よりも前の世代の人が書かれた本なので、今の生活に当てはめられない事もあるとは思うけど、少し考えるとはっとすることや気づきが得られる。自分ではなかなか気づかないことを気づかせてくれた貴重な本になった。
これからも気をつけたいと思う。